MESHインカムとBluetoothインカムの違いと選び方|JESIMAIK 4モデル徹底比較

バイク用インカムは、ここ数年で「メッシュ対応モデル」が一気に増えました。 一方で、従来型のBluetoothインカムもまだまだ現役で、どちらを選べばよいか迷われている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、メッシュインカムと従来型Bluetoothインカムの違いを仕組みから分かりやすく整理しつつ、JESIMAIKの4モデル R18Lite/R16Pro/X6S/H6を例に、 どんなライダーにどのタイプが向いているのかをご紹介します。


1. 「Bluetoothインカム」と「メッシュインカム」の違い

1-1. 従来型Bluetoothインカムとは?

従来型のインカムは、その名の通りBluetooth接続が基本です。 スマートフォンとBluetoothイヤホンをペアリングするのと同じように、 ヘルメットインカム同士をペアリングして通話リンクを作ります。

  • 2台同士で1対1のリンクを張る
  • 3台以上では、ペアリング順に「チェーン状」でつなぐ構成になる
  • スマホ・ナビ・インカムと複数接続する場合は、接続順や優先度を意識する必要がある

例えば JESIMAIK の R18LiteR16Pro は、 Qualcomm製Bluetoothチップを搭載した従来型Bluetoothインカムです。

1-2. メッシュインカムとは?

一方のメッシュインカムは、 各インカムが「中継ポイント(ノード)」としても機能するネットワークを作る仕組みです。 インターネット回線に頼らず、インカム同士が直接つながり、必要に応じて自動的に経路を組み替えます。

  • 1台が抜けても、残りのメンバー同士の通話は基本的に維持される
  • 隊列が伸びたり縮んだりしても、自動で再接続されやすい
  • ペアリング順を細かく意識しなくても、グループ全体でつながりやすい

JESIMAIK では、自社開発のメッシュ技術「QIK-MESH」を採用した X6S と、進化版の「QIK-MESH 2.0」を搭載した H6をラインナップしています。どちらも最大6人同時通話に対応し、スマホアプリやインターネット接続なしでメッシュネットワークを構成できます。


2. 仕組みの違いが生む「使い勝手」の差

2-1. 接続・グループ作成のしやすさ

従来型Bluetoothインカムは、「誰と誰をペアリングするか」を意識しながら接続します。少人数であれば問題ありませんが、台数が増えると「誰から先に接続するか」「どの順番でつなぐか」といったルールが必要になる場合があります。

それに対して、X6S と H6 が採用する QIK-MESHでは、

  • ワンタッチでグループ全員が一斉に接続できる
  • 途中参加・途中離脱しても、残りのメンバーの通話は維持される
  • 隊列が伸びたあとに戻ってきたときも、自動で再リンクしてくれる

といった運用面での気軽さがあります。特にマスツーリングや、 メンバーの出入りが多いクラブ・チームではメッシュ型のメリットが大きくなります。

2-2. 通話距離と安定性

カタログ上の最大通信距離はモデルによって異なりますが、JESIMAIK の現行4モデルはおおよそ次のクラスです。

  • R18Lite / R16Pro:最大約1,500mクラス(見通しのよい環境で)
  • X6S:最大約2,000m(QIK-MESH+最適化アンテナ設計)
  • H6:最大約1,600m(QIK-MESH2.0)

実際のツーリングでは、カーブ、起伏、建物、樹木などによって実効距離は短くなります。 Bluetooth型でも十分な距離は確保できますが、隊列がよく伸びる・高速道路やワインディングが多いという方は、 中継を前提としたメッシュ型の方が、安定した通話を維持しやすくなります。

2-3. コストとバッテリーの観点

メッシュインカムは高度なチップ構成とアルゴリズムが必要になるため、同クラスのBluetoothインカムと比べると価格帯はやや高めになります。その代わり、複数人ツーリングでの安心感や、接続にかかる手間の少なさが大きなメリットです。

JESIMAIK の場合、

  • R18Lite:800mAhバッテリーで最大約25時間の連続通話を想定したロングライフ設計
  • R16Pro:スタンダードクラスの駆動時間で、日帰り〜1泊ツーリングをカバー
  • X6S:800mAhバッテリーで最大22時間通話・20時間音楽再生と、メッシュながら十分な駆動時間
  • H6:900mAh大容量バッテリー+省電力設計で、メッシュ利用でもロングツーリングを想定

「価格を抑えてシンプルに使いたいのか」「少し投資してでも複数人ツーリングの安定性を取るのか」が、 Bluetooth型とメッシュ型を選ぶ際の大きな分かれ目になります。


3. JESIMAIK 4モデルで見る「Bluetooth型」と「メッシュ型」の位置づけ

3-1. R18Lite:初めてのインカムに最適なBluetoothエントリーモデル

R18Lite は、Bluetooth 5.1 チップと7mm薄型スピーカーを搭載したエントリーモデルです。

  • 最大6台接続/2人同時通話
  • 通信距離 最大約1,500m(理論値)
  • FMラジオ・音楽共有・4種サウンドエフェクト
  • 最大約25時間の連続通話(使用環境により変動)

通勤・通学や、たまのタンデム・2〜3人ツーリングが中心の方には、 コストを抑えつつもしっかりJESIMAIKクオリティを体感できる1台です。

3-2. R16Pro:ツーリング用途までカバーするBluetoothスタンダードモデル

R16Pro は、デュアルチップBluetooth 5.1、7mm薄型スピーカー、FMラジオなどを搭載したスタンダード機です。

  • 最大6人同時通話・通信距離約1,500m
  • IP67相当の防水・防塵で雨天走行にも対応
  • 4種類の音質モードから好みのサウンドを選択可能

「最初の1台」から「仲間と揃えるメイン機」までこなせる、 JESIMAIK Bluetoothインカムの基準となるモデルです。 少人数〜中人数ツーリングが多い方であれば、R16Proを基準に考えると選びやすくなります。

3-3. X6S:QIK-MESH採用のメッシュミドルレンジモデル

X6S は、自社開発のメッシュ技術QIK-MESHを採用したミドルレンジモデルです。

  • 最大6人同時通話・最長約2,000mクラスの通信距離
  • QIK-MESHによる自動再接続・相互中継で、隊列が伸びても通話を維持
  • 7mmスリムスピーカー+DSP&CVCノイズキャンセルでクリアな音質
  • 800mAhバッテリーで最大約22時間通話/20時間音楽再生
  • アプリ不要・インターネット不要で、本体操作だけで全機能を利用可能

3〜6台でのツーリングが多く、「Bluetooth型では接続・再接続が少し面倒に感じてきた」という方には、本格的にメッシュインカムのメリットを活かしたい方に向けた、機能重視のモデルと言えます。

3-4. H6:QIK-MESH2.0&マグネットマウント搭載のフラッグシップメッシュモデル

H6 は、最新のQIK-MESH 2.0とマグネット式マウントを採用したフラッグシップモデルです。

  • QIK-MESH2.0 による簡単な接続操作と高い安定性
  • 最大6人同時通話・最長約1,600mクラスの通信距離
  • マグネット+ダブルロック構造で「1秒脱着」と高い固定力を両立
  • 約8mm超薄型スピーカーと7重ノイズキャンセリングで、高速走行中もクリアな通話
  • デュアルQualcommチップで、音楽を聴きながらの通話(聴きトーク)にも対応

ロングツーリングが多い方や、ツーリンググループのリーダー役を務める方、 複数ヘルメットを使い分けている方には、装着性・操作性・通話品質のすべてを高いレベルで両立した1台としておすすめできるモデルです。


4. どちらを選ぶべき?シーン別おすすめ

4-1. Bluetoothインカムが向いているケース

  • 通勤・通学がメインで、ツーリングはたまに行く程度
  • 夫婦・カップル・友人など、基本は2〜3人で走る
  • コストを抑えつつ、ナビ・音楽・通話をひと通り使いたい

このような方には、R18Lite または R16Pro が最適です。 特にR16Proは、Bluetoothインカムとして必要な機能がバランスよく揃っており、 最初の1台にも、仲間とそろえるメイン機にも選びやすいモデルです。

4-2. メッシュインカムが向いているケース

  • 3〜6台でのマスツーリングが多い
  • 隊列がよく伸びる・合流や離脱が多いルートを走る
  • 接続作業に時間をかけたくない、途中で切れても自動復帰してほしい

このような方には、X6S または H6 をおすすめします。 より広い通信距離や高い拡張性を重視するなら X6S、 マグネットマウントや装着性の良さも含めて総合的な使い勝手を重視する方には H6 がベストな選択肢となります。


5. まとめ|スペックだけでなく「走り方」から逆算して選ぶ

メッシュインカムと従来型Bluetoothインカムは、どちらが絶対に優れているというものではなく、 ライディングスタイルとの相性が何よりも大切です。

  1. まずは自分の走り方(人数・距離・頻度)を整理する
  2. 接続の手軽さを重視するか、コストを重視するかを決める
  3. JESIMAIKの4モデル(R18Lite/R16Pro/X6S/H6)の中から、自分の使い方に合うタイプを選ぶ

この順番で考えると、Bluetooth型にするかメッシュ型にするか、 そしてどのモデルを選ぶかが、自然と決まってきます。

JESIMAIK公式サイトでは、各モデルの仕様比較も詳しくご紹介しています。 モデル選びで迷われた際は、お気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。 お客様のバイクライフに最適な構成を、スタッフがご提案いたします。

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