バイク用インカムの選び方完全ガイド|JESIMAIK 4モデルの違いとおすすめ用途
バイク用インカムは、いまや「あると便利」から「ないと不安」な装備になりつつあります。 仲間との会話はもちろん、ナビ音声や音楽、電話の着信など、1台でこなす役割は年々増えています。
その一方で、 「どれくらいの通信距離があれば十分なのか」「何人同時通話できれば足りるのか」「メッシュ接続が本当に必要なのか」など、 スペック表だけでは判断しにくいポイントも少なくありません。
本記事では、バイク用インカム選びの基本的な考え方を整理したうえで、 JESIMAIK のバイク用インカム4モデル H6 / R16Pro / X6S / R18Lite の立ち位置とおすすめ用途を分かりやすくご紹介します。 ご自身やツーリング仲間に合った一台を選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
まずは自分の「走り方」を整理する
インカム選びで最初に考えたいのは、スペックではなくライディングスタイルです。 おおまかに分けると、次の4パターンのどれかに当てはまる方が多いはずです。
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① 通勤・通学メイン
毎日〜週数回、決まったルートを走る。ナビ音声や渋滞情報、たまの電話対応ができれば十分。 -
② タンデム・少人数ツーリング
パートナーや友人と1〜2台で走ることが多い。景色や路面状況を会話で共有したい。 -
③ ロングツーリング・泊まりツーリング
高速道路や山道を長時間走る。1日中使えるバッテリーと防水性、再接続のしやすさが重要。 -
④ 複数人ツーリング・マスツーリング
3〜6台で走る機会が多い。隊列を組んで走るため、グループ通話の安定性を重視。
自分がどのタイプに近いかをイメージしながら、次の「選ぶポイント」と「各モデルの特徴」を見ていくと判断しやすくなります。
バイク用インカム選びで押さえたい5つのポイント
1. 通話人数と接続方式(Bluetooth / メッシュ)
まず確認したいのが「何人で会話したいか」と「どんな接続方式か」です。
- 2〜3人が中心なら、一般的なBluetoothリンクで十分なケースが多い
- 3〜6人で走ることが多い場合は、グループ通話の安定性や再接続のしやすさが重要
- 今後台数が増えそうなら、メッシュ接続対応モデルを検討しておくと安心
JESIMAIK の4モデルはいずれも最大6人までの通話に対応しており、 通勤からマスツーリングまで1シリーズでカバーできるラインナップになっています。 特に X6S / H6 は自社メッシュ技術を搭載し、 隊列が伸びたり、誰かが一時的に離脱しても通話が維持されやすい設計です。
2. 通信距離と安定性
カタログには「最大◯◯m」や「最大◯km」といった通信距離が記載されていますが、 これはあくまで障害物のない理想的な環境での数値です。 実際のツーリングでは、カーブやアップダウン、建物や樹木などの影響で実効距離は短くなります。
重要なのは数字そのものではなく、 「隊列がある程度伸びても実用上困らないか」「途切れた後の再接続がスムーズか」といった運用面での安定性です。 Bluetoothリンク中心の R18Lite / R16Pro は2〜4台程度のツーリングで扱いやすい実用的な設計、 メッシュ対応の X6S / H6 は複数台ツーリングでの安定性を高めた設計、と考えると分かりやすいでしょう。
3. バッテリー容量と充電のしやすさ
ロングツーリング派にとっては、バッテリーの持ちも重要です。 片道1〜2時間程度の日帰りツーリングが中心なのか、1日中走るのかによって必要な容量が変わります。
JESIMAIK のインカムはいずれもUSB Type-Cでの充電に対応しており、 モバイルバッテリーからの充電もしやすい設計です。 特に H6 は大容量バッテリーを搭載しており、 ロングツーリングでも安心してお使いいただける駆動時間を想定しています。 休憩時の充電を前提にするかどうかも含めて、ライディングスタイルに合った容量を選びましょう。
4. 防水・防塵性能
バイクで使う機器である以上、突然の雨や路面からの水はねなどへの耐性は欠かせません。
R18Lite /R16Pro / X6S / H6 はいずれもIP67相当の防水・防塵性能を備え、雨天走行を想定した設計になっています。 もちろん高圧洗浄機を直接当てたり、水に長時間沈めるような使い方はNGですが、 ツーリング中の雨〜小雨程度であれば、問題なく使用できるクラスと考えてよいでしょう。
5. スピーカー・マイクとノイズ対策
ヘルメットの中は、風切り音やエンジン音などで想像以上に騒がしい環境です。 そのため、
- スピーカーの厚みと装着感
- 音楽・通話どちらも聞き取りやすい音質
- マイクの集音性とノイズキャンセル性能
といった点が、長時間使用時の快適さに直結します。
R18Lite / R16Pro/ X6S は7mmクラスの薄型スピーカーを採用し、 耳への圧迫を抑えつつ、音楽・通話ともにバランスの良いチューニング。 H6 は約8mmの超薄型スピーカーと多段ノイズキャンセルを組み合わせ、 シリーズ最高クラスの音質と通話品質を実現しています。
JESIMAIK インカム4モデルの位置づけ
R18Lite:初めてのインカムに最適なエントリーモデル
最大6人接続・約1.5kmクラスの通信距離に対応したエントリーモデルです。 薄型スピーカーやノイズキャンセル、日本語音声ガイドなど、 初めてインカムを導入する方にも使いやすい機能を一通り備えています。
こんな方におすすめ
- まずはコストを抑えてインカムを試してみたい通勤・通学ライダー
- 主に2〜3人で走ることが多く、基本機能が揃っていれば十分な方
R16Pro:ツーリング用途までカバーするスタンダードモデル
最大6人同時通話、約1,500mの通信距離、IP67相当の防水防塵性能を備えたスタンダードモデルです。 FMラジオや音楽共有など、ツーリングで使いたい機能がバランスよくまとまっており、 価格と性能のバランスに優れた「定番機」と言えるポジションです。
こんな方におすすめ
- 週末ツーリングやタンデム走行が多く、「インカムらしい機能」をひと通り使いたい方
- グループで JESIMAIK に乗り換える際のベースモデルを探している方
X6S:メッシュ接続対応のミドルレンジモデル
自社メッシュ技術に対応したミドルレンジモデルが X6S です。 最大6人同時通話、約2,000mクラスの通信距離、防水IP67、7mmスリムスピーカーなど、 複数台ツーリングを意識した仕様になっています。
こんな方におすすめ
- 3〜6台で走ることが多く、隊列が伸びても安定して会話したいグループ
- メッシュ接続の安定性を、手頃な価格帯で導入したい方
H6:QIK-MESH2.0+マグネットマウント搭載のフラッグシップモデル
H6は、最新通信技術「QIK-MESH 2.0」とマグネット+メカニカルロック構造のマウントを採用したフラッグシップモデルです。
- 簡単な操作で6台同時接続・グループ通話が可能
- マグネットマウントにより、1秒で脱着できる一方、高速走行でもしっかり固定
- 約8mmの超薄型スピーカーと多段ノイズキャンセルにより、高い音質と通話品質を実現
- 大容量バッテリーで、ロングツーリングにも対応できる駆動時間
こんな方におすすめ
- ロングツーリングや泊まりツーリングが多く、音質・安定性・装着性すべてに妥協したくない方
- ツーリンググループの幹事役として、常に安定した通話環境を確保したい方
- ヘルメットを複数使い分けており、マウントの付け替えを簡単にしたい方
利用シーン別・モデル選びの目安
通勤・通学が中心で、ときどき友人と走る
おすすめ:R18Lite または R16Pro
- まずは価格を抑えて導入したい → R18Lite
- ツーリングの機会も増えそう、FMラジオや防水性も重視したい → R16Pro
夫婦・カップル・友人とのタンデム/2台ツーリングが中心
おすすめ:R16Pro 2台セット
- 2台セットで揃えておけば、開封後すぐにペアリングして利用可能
- 会話はもちろん、ナビ音声や音楽を共有しながらツーリングを楽しめる
3〜6台でのマスツーリングが多い
おすすめ:X6S または H6
- コストと性能のバランス重視 → X6S
- 通話の安定性・音質・マウントの利便性まで重視 → H6
ロングツーリング・泊まりツーリングが多い
おすすめ:H6
- 大容量バッテリーと高い防水性能で、天候が変わりやすい長距離ツーリングでも安心
- 音質と装着感にこだわりたいライダー向けのハイエンドモデル
取り付けと安全な使い方のポイント
ヘルメットへの取り付け
- 付属のクリップまたは両面テープで、本体マウントをヘルメット側面にしっかり固定する
- スピーカーは耳の位置に合わせて、付属のスポンジやスペーサーで位置と厚みを調整する
- ケーブルは内装のすき間に沿わせ、脱着の際に引っ張られないよう配線する
H6 の場合は、マグネットマウントを一度取り付けてしまえば、本体は「カチッ」とワンタッチで脱着できます。 複数ヘルメット運用でも使い勝手の良い構造です。
走行中の安全な使い方
- 走行前に、指先だけでボタン位置が分かるよう、停車中に操作を練習しておく
- 走行中は「音量調整・通話の開始/終了」など、簡単な操作に絞る
- 周囲の環境音(サイレン・クラクションなど)が十分に聞こえる音量に設定する
よくある質問(FAQ)
Q. 初めてインカムを使います。どのモデルから始めるのがおすすめですか?
A. 価格と性能のバランスを考えると、まずは R16Pro を基準にお考えいただくのがおすすめです。 通勤からツーリングまで幅広く対応でき、グループでそろえるベースモデルとしても扱いやすい仕様です。 できるだけコストを抑えたい場合は R18Lite、 複数人ツーリングが多い場合は X6S / H6 をご検討ください。
Q. 他社インカムとの接続は可能ですか?
A. モデルによってはユニバーサル接続に対応し、他社製インカムとペアリングできる場合もあります。 ただし、すべての組み合わせで動作を保証するものではなく、機能制限が発生するケースもあります。 安定した通話環境を重視される場合は、同一シリーズで揃えていただくことをおすすめします。
Q. 雨の日でも問題なく使えますか?
A. R16Pro / X6S / H6 は IP67 相当の防水・防塵性能を備えており、雨天走行を想定した設計となっています。 ただし、高圧洗浄機の直噴や長時間の水没などは故障の原因となりますのでお控えください。 使用後は本体表面の水分を軽く拭き取っていただくと安心です。
まとめ|スペックだけでなく「使い方」から逆算して選ぶ
バイク用インカムは、カタログを見れば見るほど迷ってしまうアイテムです。 しかし、選び方の順番を
- 自分のライディングスタイル(通勤/ツーリングの頻度・人数)を整理する
- 必要な通話人数と接続方式(Bluetooth / メッシュ)を決める
- 通信距離・バッテリー・防水・音質の優先順位を決める
- その条件に合う JESIMAIK の4モデルから選ぶ
という流れに整理すると、自分に合った一台が見えやすくなります。
JESIMAIK 公式サイトでは、各モデルの仕様比較や、実際の取り付け方法・ペアリング手順もご紹介しています。 モデル選びで迷われた際は、お気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。 お客様のバイクライフに最適な構成を、スタッフがご提案いたします。